※本記事では、AIを使ってキャンプ場を探す体験をご紹介しますが、記事中の写真は筆者が過去に訪れた「お気に入りのキャンプ場」の風景を掲載しています。読んでいて「キャンプっていいな」と感じていただけたら嬉しいです!
はじめに:「キャンプ行きたいけど、場所選びって大変…」そんなアナタに朗報です!
爽やかな空気、焚き火の暖かさ、満点の星空。キャンプには日常では味わえない魅力がたくさん詰まっていますよね。家族や友人と自然の中で過ごす時間は、かけがえのない思い出になります。
しかし、「キャンプに行ってみたい!」と思っても、最初のハードルになるのが「どこへ行くか」という行き先選びではないでしょうか。
- 「インターネットで検索しても、情報が多すぎて選びきれない…」
- 「初心者でも安心して楽しめる場所はどこだろう?」
- 「家族みんなの希望を叶えるキャンプ場が見つからない…」
- 「そもそも、どんな条件で探せばいいのか分からない…」
そんな悩みを感じたときこそ、AI(人工知能)の出番です。今回は、Googleが開発したAI「Gemini」を使って、キャンプ場の相談から場所選び、予約までを効率化してみた体験をご紹介します。
記事の後半では、実際に使ったプロンプトの全文も紹介していますので、最後まで読んで参考にしてみてくださいね!
(※アイキャッチ画像は、四国カルスト・姫鶴平キャンプ場(愛媛県)で撮影したものです。)

そもそも「Gemini」って何?AIの相棒をご紹介
「AIってなんだか難しそう…」「Geminiって聞いたことはあるけど、どうやって使うの?」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
Geminiは、Googleが開発した、とてもかしこくて便利なAIアシスタント。特別なアプリのインストールも不要で、Webブラウザからすぐに使えます。
専門知識は必要なく、まるで友だちに話しかけるように質問できるのが魅力です。
▶「Geminiってそもそも何?」という方は、こちらの記事でやさしく解説しています。
難しいことはナシ!いつもの会話のように、「こんなキャンプ場ないかな…」と話しかけるだけで、あなたの希望にあった場所を提案してくれます。
さっそくGeminiに相談!キャンプ場選び、スタート!
では、実際にGeminiにキャンプ場選びを手伝ってもらいましょう。ここでは、具体的な相談の進め方をご紹介します。
「何から聞けばいいんだろう?」と迷うかもしれませんが、心配はいりません。まずは、ざっくりとした希望を伝えることから始めてみましょう。
まずは何を聞く?最初の質問例
Geminiに相談する最初のステップとして、以下のような質問を投げかけてみましょう。具体的な条件をいくつか含めるのがポイントです。
- 例1:家族構成と時期、エリア、レベルを指定 「来週末に家族4人(大人2人、小学生2人)で楽しめる、〇〇県周辺の初心者向けキャンプ場を教えてください。」
- 例2:日程と移動時間、設備を指定 「〇月〇日~〇月〇日に、△△市から車で2時間以内で行ける、温泉付きのキャンプ場はありますか?」
- 例3:同行者(ペット)と設備、エリアを指定 「ペット(犬)と一緒に泊まれて、ドッグランがあるキャンプ場を探しています。エリアは関東近郊でお願いします。」
このように、「いつ」「誰と」「どこで」「どんなことをしたいか」といった情報を盛り込むと、Geminiはあなたの希望に近いキャンプ場を提案しやすくなります。最初は完璧な質問でなくても大丈夫です。
もっと詳しく!希望を伝えて絞り込もう
Geminiから最初の提案があったら、その内容を見て、さらに希望を伝えて理想のキャンプ場に近づけていきましょう。Geminiとの対話を通じて、条件を絞り込んでいくことができます。
例えば、以下のような追加の質問や要望を伝えてみましょう。
- アクセスについて: 「ありがとうございます。もう少し具体的に、〇〇インターチェンジから30分以内のキャンプ場はありますか?」
- アクティビティについて: 「子どもたちが楽しめるように、アスレチックや川遊びができる場所だと嬉しいです。」
- 設備について: 「トイレや炊事場が清潔なところがいいのですが、おすすめはありますか?」「レンタル品が充実しているキャンプ場はどこでしょうか?」
- サイトの環境について: 「焚き火ができるサイトで、隣との距離が比較的離れている、静かな環境のキャンプ場を希望します。」
このように、Geminiと会話を重ねることで、漠然としていたキャンプ場のイメージが、どんどん具体的になっていきます。まるで経験豊富なキャンプ好きの友人に相談しているような感覚で、気軽に条件を追加したり、質問したりしてみてください。
Geminiからの提案を見てみよう!おすすめキャンプ場リスト
Geminiとの対話を進めると、あなたの希望条件に合ったキャンプ場の候補をいくつかリストアップしてくれます。
例えば、以下のような形式で提案されることが多いでしょう。(※これは架空の例です)
- 〇〇キャンプ場(〇〇県〇〇市)
- 特徴:初心者向け、ファミリーにおすすめ、川遊び可、温泉施設隣接
- アクセス:〇〇ICから車で約20分
- 簡単な説明:自然豊かで設備も整っており、安心してキャンプデビューできます。近くにスーパーもあり便利です。
- △△高原オートキャンプ場(〇〇県△△町)
- 特徴:ペット同伴可、ドッグラン併設、景色が良い、星空が綺麗
- アクセス:△△ICから車で約40分
- 簡単な説明:広々としたサイトで、ワンちゃんと一緒にのびのび過ごせます。夜は満天の星が楽しめます。
- □□の森キャンプフィールド(〇〇県□□村)
- 特徴:静かな環境、焚き火可、トイレが綺麗、レンタル品充実
- アクセス:□□ICから車で約25分
- 簡単な説明:落ち着いた雰囲気の中で、ゆっくりとキャンプを楽しみたい方におすすめです。清掃が行き届いています。
このように、キャンプ場の名前、場所、特徴、アクセスなどが分かりやすくまとめられているため、比較検討がしやすいのがメリットです。

ここがポイント!提案されたキャンプ場のチェック項目
Geminiの提案は非常に便利ですが、AIの情報が常に最新かつ完全であるとは限りません。最終的な判断は、必ずご自身で行うようにしましょう。提案されたキャンプ場について、以下の点をチェックすることをおすすめします。
- 公式サイトでの最新情報確認:
- 料金体系(シーズンやサイトによって異なる場合があります)
- 予約の空き状況
- 利用可能な設備(シャワー、トイレ、売店、レンタル品など)
- キャンプ場のルールや注意事項(チェックイン・アウト時間、ゴミの処理方法、直火の可否など)
- キャンセルポリシー
- 口コミサイトやSNSでの評判チェック:
- 実際に利用した人の感想は、公式サイトだけでは分からない情報を得る上で参考になります。
- 特に、清潔さ、管理人の対応、サイトの広さや雰囲気など、主観的な評価を確認しましょう。
- さらに、YouTubeで実際のキャンプ場を紹介している動画をチェックするのもおすすめです。映像で見ることで、現地の雰囲気や環境を具体的にイメージしやすくなります。
- アクセス方法や周辺情報の確認:
- 車でのアクセスルート、公共交通機関の利用可否
- 周辺のスーパー、コンビニ、入浴施設、病院などの有無
- 近くの観光スポットやアクティビティ情報
AIはあくまでキャンプ場選びをサポートしてくれるアシスタントです。提案された情報を鵜呑みにせず、これらの点をしっかりとご自身で確認し、納得のいくキャンプ場を選びましょう。
行き先決定!いざ、予約へ
Geminiからの提案と、ご自身で調べた情報を総合的に判断して、「ここだ!」と思えるキャンプ場が見つかったら、いよいよ予約です。
「よし、今回は〇〇キャンプ場に決めた!設備も綺麗そうだし、子どもも楽しめそうだ。」
このように、候補の中から最適な場所を決定するプロセスも、AIのサポートがあれば、以前よりずっとスムーズに進められるはずです。
Geminiは予約までできる?AIができること・できないこと
ここで気になるのが、「Geminiが予約まで代行してくれるの?」という点かもしれません。
現状(2025年5月時点)では、Geminiを含む多くの対話型AIは、直接キャンプ場の予約手続きを行うことはできません。個人情報の入力や決済処理などが必要になるため、これらの操作はユーザー自身が行う必要があります。(将来的にはAI連携が進み、予約まで可能になるサービスが登場する可能性はあります。)
しかし、Geminiは予約をスムーズに進めるためのサポート役として活躍します。
- 予約サイトへの案内: 「〇〇キャンプ場の公式サイト(または予約可能なオンライン予約サイト)のリンクを教えてください。」とお願いすれば、該当するWebページを提示してくれます。
- 予約に必要な情報の整理: 「〇〇キャンプ場の予約に必要な情報(電話番号、予約開始時期など)を教えてください。」と質問すれば、関連情報をまとめてくれる場合があります。(ただし、情報は必ず公式サイトで再確認してください。)
このように、Geminiに情報収集を手伝ってもらいながら、キャンプ場の公式サイトや予約サイトへアクセスし、ご自身で予約手続きを完了させましょう。
【番外編】ChatGPTを活用した具体例や質問例
今回はGeminiを中心に紹介しましたが、AIには様々な種類があります。例えば、ChatGPTも非常に有名な対話型AIで、Geminiと同様にキャンプ計画に活用できます。
AIの種類によって、得意なことや回答のスタイルが少し異なる場合もあります。もしGeminiを使ってみて「少し違うな」と感じたり、他のAIも試してみたいと思ったりした場合は、ChatGPTを使ってみるのも良いでしょう。基本的な使い方はGeminiと似ています。
こんな質問もアリ!ChatGPT活用例
ChatGPTも、キャンプ場選びはもちろん、キャンプに関する様々な質問に答えてくれます。以下のような質問を投げかけてみるのはいかがでしょうか。
- 持ち物について: 「初めてのファミリーキャンプに必要な持ち物リストを、初心者向けに作成してください。忘れがちなものも教えてくれると助かります。」
- キャンプ飯について: 「キャンプで簡単に作れて、子供が喜ぶバーベキュー以外のレシピを3つ教えてください。使う道具も少なめのものがいいです。」
- 当日の過ごし方について: 「もしキャンプ場で雨が降ってしまった場合、テントやタープの下でできるおすすめの過ごし方アイデアをいくつか提案してください。」
- アクティビティについて: 「キャンプ場周辺で楽しめる、小学生向けの自然体験アクティビティはありますか?(場所:〇〇県〇〇市周辺)」
このように、キャンプの準備段階から当日の楽しみ方まで、幅広い相談に乗ってくれるのがAIの便利なところです。

初心者でも安心!AIにキャンプ場選びを頼むコツ
ここまでGeminiやChatGPTを使ったキャンプ場選びについて解説してきました。AI初心者の方でも、これらのAIを上手に活用するためのポイントをいくつかご紹介します。
「これさえ押さえておけば、AIとのコミュニケーションがもっとスムーズになりますよ!」
ちょっとした工夫で、もっと良い提案がもらえるかも?
AIからより的確で、あなたの希望に沿った回答を引き出すためには、少しだけ質問の仕方を工夫すると効果的です。
- 質問は具体的に: 「いつ」「誰と」「どこへ行きたいか」「何をしたいか」「予算はどのくらいか」「どんな設備が欲しいか」など、条件をできるだけ具体的に伝えましょう。情報が多いほど、AIは的確な提案をしやすくなります。
- 箇条書きを活用する: 複数の条件がある場合は、「・〇〇であること」「・△△ができること」「・□□は避けたい」のように箇条書きで伝えると、AIが情報を整理しやすくなります。
- 回答がイマイチな場合は、質問を変えてみる: 期待した回答が得られなかった場合は、表現を変えたり、条件を追加・変更したりして、再度質問してみましょう。例えば、「もっと静かなキャンプ場はありますか?」「別のエリアで探してください」など。
- (おまけ)感謝の言葉を伝える: 必須ではありませんが、「ありがとう」「助かりました」といった言葉を添えると、人間同士の会話のように、次のやり取りがスムーズに進むかもしれません。
これらのコツを意識するだけで、AIはより頼りになるキャンプ計画のパートナーになってくれるはずです。
そして、僕が今回実際に使ったプロンプトもご紹介します。これを参考に、あなたの条件に合わせてカスタマイズして使ってみてください!
# ソロキャンプ向けキャンプ場探しのお願い ## 目的 一人で利用するソロキャンプ ## 時期 [2025年5月12日~5月15日の間のどこかで1泊2日] ## エリア・アクセス * 出発地: [東京都杉並区」 * 交通手段: [125㏄の原付2種バイク] * 移動時間: 出発地から [2時間以内] * その他アクセス条件 (任意): [下道で] ## 希望するキャンプ場の雰囲気・レベル * ソロキャンプ初心者でも安心して利用できる * 管理が行き届いていて、比較的静かな環境 * 安全面で配慮がある(例: 管理人の常駐、場内灯がある程度あるなど) ## 必須の設備・条件 * トイレが清潔であること * 炊事場が利用できること * ゴミを捨てられること ## 希望する設備・条件 (あれば嬉しいもの) * 近隣に温泉またはシャワー施設がある * 芝サイトの地面が平坦でペグが打ちやすい * 売店がある(薪や最低限の食料が買える) * 焚き火ができるサイト ## その他 * 予算: [一泊あたりのサイト料5,000円以内] * 上記条件に合うキャンプ場5つほど提案してください。 * それぞれのキャンプ場の「特徴」「所在地」「アクセス情報」「料金の目安」「公式サイトのURL」を教えてください。
実際に上記プロンプトを使ってみた感想
Geminiで聞いた場合、自分の知らなかったキャンプ場を具体的に5つ紹介してくれ、それぞれの「所在地・特徴・料金・アクセス」なども丁寧に書かれていました。さらに、公式サイトのURLも一緒に提示してくれたため、すぐに自分で確認できてとても便利でした。
一方、ChatGPTでも全く同じプロンプトで聞いてみたところ、提案内容は「都内の奥多摩周辺」が中心で、やや想定通りの範囲にとどまる印象でした。また、システムの仕様上URLの掲載ができないという回答だったため、情報の信頼性や確認のしやすさの面では物足りなさを感じました。
全体として、指示に対しての正確な回答や情報の網羅性、確認のしやすさといった点では、今回はGeminiに軍配が上がったという結果になりました。
AIって意外と使える!キャンプ計画がグッと楽になりました
今回、実際にGeminiを使ってキャンプ場探しを試してみて、「AIって、思った以上に使える!」というのが正直な感想です。
以前は、たくさんのウェブサイトを見比べたり、口コミを延々と読み漁ったりと、場所選びだけでかなりの時間と労力がかかっていました。しかし、Geminiに相談することで、自分の希望条件に合ったキャンプ場候補を短時間でリストアップでき、その後の比較検討や情報収集も効率的に進めることができました。
最初は「AIに相談するなんて難しそう…」と感じていた不安も、実際に使ってみると、まるで友人に相談するような手軽さで、場所選びのプロセス自体を楽しむことができました。
まとめ:AIと一緒に、もっと気軽にアウトドアを楽しもう!
今回は、AI(Gemini)を活用してキャンプの行き先選びを効率化する方法をご紹介しました。
- GeminiなどのAIを使えば、キャンプ場選びの悩みや手間を大幅に減らすことができる。
- 特別な知識は不要で、普段の言葉で質問するだけでOK。
- 条件を追加しながら対話することで、理想のキャンプ場を見つけやすくなる。
- AIの提案は便利だが、最終確認は自分で行うことが重要。
- 予約自体はAIではできないが、予約サイトへの案内などサポートは可能。
- ChatGPTなど他のAIも活用でき、持ち物やレシピの相談にも乗ってくれる。
- 質問を具体的にするなど、ちょっとしたコツでより良い回答が得られる。
AIは、私たちの生活をより便利で豊かにしてくれる可能性を秘めたツールです。キャンプ計画のような少し手間のかかる作業も、AIを上手に活用すれば、もっと気軽に、もっと楽しくなるはずです。
「なんだか難しそう」と感じている方も、まずは試しに、GeminiやChatGPTに簡単な質問を投げかけてみてはいかがでしょうか。きっと、あなたのキャンプライフが、より一層充実したものになるはずです。さあ、AIと一緒に、素晴らしいアウトドア体験へ出かけましょう!

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